I. 序論
MMA甲子園は、総合格闘技の才能を持つ若者たちが技術を競い合う場である。本大会は、プロとしてのキャリアをスタートさせる前の、学生時代の熱意と技術を競う場であり、選手の育成と安全管理を最優先とする。
II. 選手参加資格とカテゴリー
高校生部門(MMA甲子園 本戦)
- 対象: 高校生または専門学校生(15歳以上18歳以下)。
- 資格: アマチュア選手であること(プロ選手は不可)。
ジュニア部門
- 対象: 中学生(12歳以上15歳以下)。
キッズ部門
- 対象: 小学生(6歳以上12歳以下)。
他大会との関連および健康管理
- 他のアマチュア大会出場から20日以内の連戦は不可。
- 40日以内にKO(頭部打撃)による敗戦がある場合、MRI検査結果の提出が必須。
III. 選手の装備
出場選手は必ずMMA甲子園公式、または大会が承認した用具を使用しなければならない。
- 共通装備: オープンフィンガーグローブ、マウスピース、ファウルカップ、レッグガード(すねあて)。
- ヘッドギア: 全カテゴリー(高校生・ジュニア・キッズ)において着用を義務付ける。
- ウェア: 刺青(タトゥー)のある選手はラッシュガードの着用を義務付ける。ない選手は任意とする。
IV. 試合場
試合はオクタゴン型のケージ、四角いリング、レスリングマット、柔道場のいずれかで行われる。
V. 試合時間
- 高校生部門: 4分1ラウンド(トーナメント決勝戦等は3分2ラウンド)。
- ジュニア部門: 3分1ラウンド(決勝等は主催者判断で延長あり)。
- キッズ部門: 2分1ラウンドまたは3分1ラウンド(大会規定による)。
VI. カテゴリー別ルールと技術制限
1. 高校生部門(統一ルール)
高校生年代の実力・安全性を考慮した標準ルール。
打撃:
- スタンド打撃:許可。
- パウンド(グランド打撃):許可。
- 肘打ち:禁止。
主な禁止事項:
- 肘によるあらゆる攻撃。
- 顔面への膝蹴り。
- ヒールフック。
- 頸椎や脊椎を捻る行為(ツイスター等)。
- 頭部から落とすスラム、スパイキング。
2. ジュニア部門(中学生)
本格的なMMAへのステップアップルール。
打撃:
- スタンド打撃:許可(顔面含む)。
- パウンド(グランド打撃):許可。
- 肘打ち:禁止。
主な禁止事項:
- 肘攻撃、顔面への膝蹴り、足関節への打撃、スラム、ヒールフック等。
- 高校生部門の禁止事項に準ずる。
3. キッズ部門(小学生)
育成と安全確保を最優先とした特別ルール。
打撃(ストライキング):
- パウンド(グランド打撃):顔面へのパウンドは禁止。ボディパウンドは許可。
- 肘打ち:全面的に禁止。
- スタンド打撃の選択: エントリー時に以下のいずれかを選択。
(A) 顔面打撃あり: 顔面へのパンチ・回し蹴り(レガース部分のみ)有効。顔面への前蹴り・膝蹴りは禁止。
(B) 顔面打撃なし: ボディへの打撃と組み技のみ。
組技(グラップリング)の技術制限:
- 足関節技: アキレス腱固め(ストレートフットロック)のみ有効。膝十字、トーホールド、ヒール等は禁止。
- 飛びつき技: 禁止(飛びつきクロスガード、飛びつき腕十字、カニバサミ等)。
- その他: 関節技としてのオモプラッタ禁止(スイープは可)、手首固め禁止。
- 絞め技: 頸椎に負担をかける形のフロントチョークは禁止。
VII. 反則行為(ファウル)
全カテゴリーにおいて、以下の行為は反則(減点、警告、または失格)となる。
1. 頭突き
2. 目潰し
3. 噛み付く
4. 相手に唾を吐く
5. 髪を引っ張る
6. フィッシュフッキング
7. 股間へのあらゆる攻撃
8. 相手の体の開口部や傷口、裂傷部に指を入れる
9. 小さな関節(手足の指)を巧みに操る攻撃
10. 【全クラス共通】肘によるあらゆる打撃攻撃
11. 【全クラス共通】膝関節を直接狙った直線的なキック(関節蹴り、オブリークキック)
12. グランドポジションでの相手に対する踏み付け
13. 相手の顔や目に向けて広げた指を向ける行為
14. 喉へのあらゆる打撃、気管を掴む行為
15. 皮膚を掴む、つまむ、ひねる
16. グランドポジションの選手の頭部・顔面に対する足による打撃攻撃
17. フェンスや試合場を構成する部位を掴む
18. 相手のコスチュームやグローブを掴む
19. 試合場内で口汚い言葉を吐く
20. 相手の負傷の原因となるような非スポーツマン的行為
21. ブレイク中、レフェリーチェック中、ラウンド終了後の攻撃
22. 消極的な姿勢(マウスピースを吐き出す、怪我のふりをする等)
23. 試合場外に相手を投げる
24. 審判員の指示を著しく無視する
25. 相手の頭や首をキャンパスに突き刺す(スパイキング)
26. 頭部から落とすスラム
27. 【全クラス共通】顔面への膝蹴り
28. 【Kids専用】 パウンド攻撃
29. 【Kids専用】 アキレス腱固め以外の足関節技(膝十字、トーホールド等)
30. 【Kids専用】 飛びつき系の技(飛びつき腕十字、カニバサミ、飛びつきガード等)
31. 【Kids専用】 関節技としてのオモプラッタ、手首固め
VIII. コーナーとセコンド(重要規定)
選手の安全管理を徹底するため、セコンドの構成と資格について以下の通り厳格に定める。
1. 人員構成 選手は最大2名のセコンドを帯同することができる。 セコンドは、以下の**「チーフセコンド(1名)」と「サブセコンド(1名)」**で構成されなければならない。
2. チーフセコンド(必須)の資格 セコンドのうち1名は必ず「チーフセコンド」として登録し、以下の要件を全て満たす者でなければならない。
- 立場: 所属ジムの代表者、または普段から当該選手の指導にあたっている担当コーチであること。
- 年齢: 満20歳以上であること。
- 責務: 選手の安全管理における最終責任を負い、危険と判断した際の「タオル投入」の権限と義務を持つ。
3. サブセコンド(サポート)の資格 2人目のセコンドを帯同する場合、その者は以下の要件を満たす者でなければならない。
- 経験: 格闘技または武道の競技経験を有すること。
- 年齢: 高校生以上であること。
4. セコンド登録の禁止事項 安全管理および競技運営の観点から、以下の者のセコンド登録・バックステージへの立ち入りは一切認められない。
- 中学生以下の児童(※格闘技経験の有無を問わず不可)。
- 格闘技・武道経験のない友人、知人、保護者(※チーフセコンドの要件を満たす場合を除く)。
- その他、緊急時の救護対応や安全管理判断(タオル投入等)を行う責任能力を持たないと主催者が判断した者。
5. 遵守事項 セコンドは試合中、審判員の指示に従い、スポーツマンシップに則った言動を行わなければならない。規定違反や審判への暴言等が確認された場合、退場処分および選手への減点、失格が課される場合がある。
IX. その他 競技運営規定
1. 判定基準 効果的な打撃・グラップリング、コントロール(優位性)、積極性を評価する。10ポイントマストシステム(勝者10、敗者9以下)を採用。
2. タオル投入 コーナーのセコンドは試合中にタオルを投げ入れることで選手のリタイア(棄権)を宣言することができる。選手の安全を守るため、躊躇なく行使すること。
3. ドクターストップ 医師は試合の安全性を判断し、選手の健康を最優先に試合を続行するか判断する権限を持つ。
4. 審判の権限 審判は試合の安全と公正な進行を監督し、必要に応じて試合を中断、再開、または終了させる権限を持つ。
5. 無効試合 1ラウンド満了で試合成立とする。予期せぬ事態によりそれ以前に続行不可となった場合は原則として無効試合とする(トーナメントの扱いは別途協議)。
6. 禁止物質 試合中および試合前の禁止物質の使用は厳禁である。
7. フェアプレー MMA甲子園の選手および関係者はフェアプレーを重んじるべきである。試合中および試合外での相手への敬意とスポーツマンシップを持ち、公正な競技を追求する責任を負う。